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今日のsome

衝撃の事実とは…

2011.02.17 18:30

前々回のあらすじ…

サム技研Ⅱに入社して二週間。
会社にも徐々に慣れてきた新入社員Yは、
「気付き」というサム技研Ⅱ独自の慣習にも、
余裕を持って対応できるようになってきていた。
そんなYを待ち受けていた衝撃の事実とは…

その日の昼休み。
会社内のほとんどのパソコンモニターが点いたままになっているのに気付いたYは、
これまでの人生で身に着けた節約思考から、
電源を落とすべきだ、と考えました。
幼いころから、テレビなどを点けっぱなしするたびに、
母親に怒られたことが脳裏に浮かび、
電化製品は使っていないときは、電源を切るものだ。
それは正しいことだ、という認識があったのでした。
以前勤めた会社でも、節電は実践されており、
それがYの背中を押して、

「これは気付きでいうべきだ」

という結論に達しました。

さて、その日の終礼時のこと…
「よくパソコンの電源が点きっ放しになっています!
節電を徹底させてはどうでしょうか!?」
Yは得意満面な顔で、意気揚々と発言しました。
彼の脳裏に浮かんだのは、経費を節約することによって、自分が評価され、
社員全員から尊敬される場面だったかもしれません。

「これで、これから会社での僕の立場は安泰だ…フフフ」

…と考えていたかどうかは定かではありませんが、
なにかしら会社にとってプラスに働く目算はあったようです。
しかし…

毅然とした、まさに何事にも動じない悟りを開いたブッタのような、
凛とした声で、Sさんは言いました。

「節電はこの会社には必要ありません!」

さらに、こう続けました。

「そもそも、電源の入り切りは機械の寿命を縮めるので、長期的に見ると不経済です!そして、さらに言うと、エアコンは一日中点けっぱなしのほうが電気代が安いです!」

雷が落ちたような衝撃が、Yの身体を突き抜けました。

コンビニに出かけるときも、
風呂に入るときもエアコンを切っていた自分はなんだったのだと…

そして、SさんはYの肩に手を置き、言いました。
小さな節約を考えるよりも、新しいものを生み出すことが大事なのだ。
精進せいよ…
そうなのです。
電化製品は立ち上げ時に最も負荷がかかるので、
使用時間よりも、電源のON,OFFを控えたほうが、長持ちするのです。
トイレの電球がよく切れるのが、いい例ですね。
エアコンに関しては、適正温度に気温を調整するのに、
一番電力を使うので、一定の室温を保ち続けるために、
点け続けるのが使用電力を抑えるコツらしいです。
興味のある人は、ウェブで調べてみてはどうでしょう。
ちなみにそれ以来、Yの部屋はエアコンがつけっぱなしになっているとか、いないとか。

YKO

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