今日のsome
衝撃の事実とは…
前々回のあらすじ…
サム技研Ⅱに入社して二週間。
会社にも徐々に慣れてきた新入社員Yは、
「気付き」というサム技研Ⅱ独自の慣習にも、
余裕を持って対応できるようになってきていた。
そんなYを待ち受けていた衝撃の事実とは…
その日の昼休み。
会社内のほとんどのパソコンモニターが点いたままになっているのに気付いたYは、
これまでの人生で身に着けた節約思考から、
電源を落とすべきだ、と考えました。
幼いころから、テレビなどを点けっぱなしするたびに、
母親に怒られたことが脳裏に浮かび、
電化製品は使っていないときは、電源を切るものだ。
それは正しいことだ、という認識があったのでした。
以前勤めた会社でも、節電は実践されており、
それがYの背中を押して、
「これは気付きでいうべきだ」
という結論に達しました。
さて、その日の終礼時のこと…
「よくパソコンの電源が点きっ放しになっています!
節電を徹底させてはどうでしょうか!?」
Yは得意満面な顔で、意気揚々と発言しました。
彼の脳裏に浮かんだのは、経費を節約することによって、自分が評価され、
社員全員から尊敬される場面だったかもしれません。
「これで、これから会社での僕の立場は安泰だ…フフフ」
…と考えていたかどうかは定かではありませんが、
なにかしら会社にとってプラスに働く目算はあったようです。
しかし…
毅然とした、まさに何事にも動じない悟りを開いたブッタのような、
凛とした声で、Sさんは言いました。
「節電はこの会社には必要ありません!」
さらに、こう続けました。
「そもそも、電源の入り切りは機械の寿命を縮めるので、長期的に見ると不経済です!そして、さらに言うと、エアコンは一日中点けっぱなしのほうが電気代が安いです!」
雷が落ちたような衝撃が、Yの身体を突き抜けました。
コンビニに出かけるときも、
風呂に入るときもエアコンを切っていた自分はなんだったのだと…
そして、SさんはYの肩に手を置き、言いました。
小さな節約を考えるよりも、新しいものを生み出すことが大事なのだ。
精進せいよ…
そうなのです。
電化製品は立ち上げ時に最も負荷がかかるので、
使用時間よりも、電源のON,OFFを控えたほうが、長持ちするのです。
トイレの電球がよく切れるのが、いい例ですね。
エアコンに関しては、適正温度に気温を調整するのに、
一番電力を使うので、一定の室温を保ち続けるために、
点け続けるのが使用電力を抑えるコツらしいです。
興味のある人は、ウェブで調べてみてはどうでしょう。
ちなみにそれ以来、Yの部屋はエアコンがつけっぱなしになっているとか、いないとか。
YKO